生命の多様性と歴史を学ぶ『北九州市立いのちのたび博物館』

八幡東区
北九州市八幡東区にある北九州市立いのちのたび博物館(正式名称:北九州市立自然史・歴史博物館)について紹介していきます。

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概要

3つの博物館が集約した博物館


北九州市立いのちのたび博物館は、2002年に開館した自然史・歴史博物館です

新日本製鐵八幡製鐵所の跡地の一角に建設されました。

3つの博物館が集約してできた博物館で、北九州市立歴史博物館(現在の北九州市立文学館)、北九州市立考古博物館(現在の北九州市立埋蔵文化財センター)、北九州市立自然史博物館(JR八幡駅ビル内にあった博物館)が前身となっています。

北九州博覧祭2001にてエンバイラマ館がプレオープンし、2002年11月に博物館全体が正式オープンしました。

前身の1つ北九州市立自然史博物館のときは、良い展示物が多いのに「ただ置いてあるだけ」という印象があったのですが、いのちのたび博物館としてオープンしたあとは、あちこちに解説がついていて感動した思い出があります。

生物、アジア、北九州の歴史を学ぶ


博物館内の展示は、自然史歴史に分野が分かれています。

自然史分野では、入り口から入ってすぐにある地学から始まり、古生代から中生代、新生代と、生物の進化をたどるような展示がされています。

その奥から2Fにかけては、現在に生きる様々な生物の標本が展示され、生物の多様性について学ぶことができます。

2Fには、北九州に生息する生き物や地形について展示されており、タヌキやイタチといった身近な生き物や、北九州を代表する山である平尾台について学ぶことができます。

歴史分野では、旧石器時代から現在までの人々の生活や、東アジアとの交流の歴史を学ぶ展示がされています。

歴史分野の展示は北九州に関係するものが多いので、北九州市民にとってはなじみ深い展示になっています。

見どころ

大迫力の化石


来館して最初に目を引くのが、アースモールにずらっと並んだ大迫力の化石の展示でしょう。

まず最初に見えるのが、スー』として知られるティラノサウルス・レックスのレプリカ化石です。

『スー』は、アメリカのシカゴにあるフィールド自然史博物館に収蔵されているティラノサウルス・レックスの標本で、骨格の90パーセント以上が発掘されるという奇跡のような保存状態で知られる化石です。

その奥には、高い天井を生かして大型草食恐竜ディプロドクス(セイスモサウルス)が、空中には大型翼竜のケツァルコアトルスやジュラシックパーク3で有名なスピノサウルスなどの中生代の化石が展示されています。

さらに奥には、新生代の哺乳類の化石が展示されており、ひときわ目を引くオオナマケモノのエレモテリウム、現在のゾウに近縁のナウマンゾウなどが展示されています。

恐竜大好き、化石大好きにはたまらない展示です!


動く恐竜!

『北九州市立いのちのたび博物館』の目玉の一つが、エンバイラマ館動く恐竜の展示でしょう。

エンバイラマ館では、約1億3000万年前の白亜紀前期の北九州地域が再現されたジオラマに、動くロボットの恐竜が展示されています。

ただ動いているだけでなく、10分程度の物語性のある展示となっているので、上演時間を確認していくようにしましょう

特に注目してほしいのが、出口の崖の上にいるワキノサウルス(愛称:ワキノサトウリュウ)で、福岡県宮田町の千石峡で発見された、北部九州に生きていた肉食恐竜です。

巨大なマメンチサウルスや、ジュラシックワールドにも出てきたヴェロキラプトルなどは、「こんなのが北九州にいたのか!?」となること請け合いです。

エンバイラマ館の出口には、北九州市若松区の遠見ヶ鼻で発見されたヤマトケタス(通称ヤマトクジラ)というクジラの化石の全身復元骨格レプリカが展示されています。

また、エンバイラマ館のジオラマやロボット恐竜の作り方の解説も展示されているので、ここもぜひ見ていってください。

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生命の多様性を学べる標本


1Fの一番奥から2Fにかけての生命の多様性館では、様々な種類の生き物の標本が展示されています。

展示されている標本は、魚類・両生類・爬虫類・哺乳類といった脊椎動物、サンゴや甲殻類・貝類などの無脊椎動物、植物、さらには原生生物や菌の模型まであります。

展示されている剥製の中には、北九州市小倉北区にある到津の森公園や、若松区のひびき動物ワールドの動物も混ざっています。

バクテリオファージの模型は一見の価値あり!どう見ても機械の形をしたウイルスの一種です。

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身近な生物と地形


2Fには、北九州の地形と身近に潜む生き物の展示の自然発見館があります。

北九州の里山を再現したジオラマに、鳥やタヌキ、ウサギといった生き物の剥製が展示され、一般的な前から見るだけの展示ではなく地面の下や木の上からも観察できるようになっています

剥製だけでなく、カヤネズミやオオサンショウウオといった生体も展示されています。

小倉南区にある平尾台をテーマとした展示では、洞窟調査の様子や、洞窟に落ちて死んだ生き物の骨なども見ることができます。

カヤネズミがめちゃくちゃかわいいので、ぜひ見ていってください!


北九州市の暮らしを学ぶ


いのちのたび博物館の2Fには、北九州市の昔の暮らしを再現した展示がされています。

探究館には、弥生時代と昭和時代の生活を再現した家屋が再現されています。

弥生時代は、北九州市小倉南区で発掘調査された長野小西田遺跡が、昭和時代は、八幡製鉄所が建てた中原なかばる 住宅がそれぞれ参考にされています。

北九州市で出土した土器や石器、いろいろな時代の道具なども展示されていて、技術の進歩を感じることができます。

文化学習園には、100年以上前の北九州市内に建てられた農家の母屋の一部が再現されています。

中には農具などの展示もあり、当時の農家の雰囲気を味わえます

割れた土器を復元するパズルもあり、いつも子供さんで賑わっています。

北九州市の歴史を学ぶ


北九州市は、交通の要所である関門海峡に近いため、古くから重要視されてきた地域です。

そして近世では、官営八幡製鐵所などにより工業の町として発展してきました。

2Fのテーマ館などでは、旧石器時代から古墳時代、平安・鎌倉・室町といった古代から中世、江戸時代、明治時代以降の近世の北九州市の歴史について学ぶことができます。



ぽけっとミュージアム


博物館内のあちこちに、ぽけっとミュージアムという小さな企画展のような展示があります。

時々展示内容が変わるので、行くたびにチェックしてみましょう。

充実のミュージアムショップ


ミュージアムショップでは、鉱物や様々な化石、ぬいぐるみなど、博物館のテーマにあったお土産が多数取り扱われています。

さらに北九州市のお土産コーナーもあるので、北九州観光の思い出にぜひご利用ください。

北九州土産のおすすめは『くろがね堅パン』です。
とても堅いクッキーみたいな感じでおいしいですよ!

注意事項

週末や長期休みは非常に混み合う


親子連れに大人気スポットなので、週末や夏休みはとても混みます

特に、特別展が恐竜や昆虫などの子供に人気な内容のときは、特別展はもちろん常設展も非常に混みます。

可能であれば平日、週末や夏休みであれば朝早い時間に行くと、比較的空いています。

詳細情報

公式サイト https://www.kmnh.jp/
営業時間 9:00~17:0(入館は16:30まで)
休館日:年末年始、毎年6月下旬頃(害虫駆除)
利用料金 大人:600円
※北九州市・福岡市・熊本市・鹿児島市・下関市在住で65歳以上の方:180円
高校生以上の学生:360円
小・中学生:240円★R5年4月1日~R6年3月31日は無料★
小学生未満:無料
駐車場 あり
30分/100円(4時間以上は一律800円)300台収容
住所 〒805-0071
福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
お問い合わせ 093-681-1011

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